ロードバイクで速く快適に走るために、ホイールなどパーツ交換を考えている方は多いでしょう。
それも確かに効果があり、満足感も高いです。
しかし、本当に速くなりたいのならパーツを変える前に、先にお金をかけるべき所があります。
それは、フィッティングサービスです。
「え、フィッティング?それ、お金かける意味ある?」と思うかもしれません。
しかし、フィッティングを受けた僕は、確実にこんな効果がありました。
- 巡航速度が速くなった
- 膝の痛みが出なくなった
- 無駄にお金を使わずに済んだ
しっかり効果が見込めるなら、フィッティングに興味湧いてきますよね。
今回はその経験を踏まえて、ロードバイク初心者がフィッティングサービスを受けるべき理由を解説します。
フィッティングサービスとは
ショップでロードバイクを購入した際に、”無料で”ある程度ポジションを合わせてくれるとは思います。
ただ、それは簡単にしか合わせていません。
しかも、ショップによってでるポジションが結構変わります。
そこで、有料のフィッティングサービスが効果的です。
身体全体のデータを細かく取り、そこから最適なポジションを導き出します。
それにより、ミリ単位で自分の身体にあったバイクが完成するのです。
僕がフィッティングを受けた理由
友人にオススメされたから、以上です。
それだけかと思うかもしれませんが、正直なところ、友人から聞くまでフィッティングサービスのこと自体を知りませんでした。
ロードバイクを初めて半年程度の初心者の僕も、「それ必要なの?」と強く思ったことを覚えてます。
ただ、友人が「人生変わるぜ、とにかくやるべきだよ」とやたら強く勧めてきたため、受けてみることにしました。
具体的なフィッティング手順
RETUL FIT

https://www.specialized-onlinestore.jp/contents/blog/detail/819
このとき受けたフィッティングはRETUL FITというものです。
SPECIALIZEDが提供している、3Dモーションキャプチャー技術を使ったフィッティングサービスです。
公式サイト:https://www.retul.com/
具体的な手順
- STEP1 インタビュー
- STEP2 フィジカルアセスメント
- STEP3 フィッティング
STEP1 インタビュー
自転車の目的や使用用途、ケガの有無などのヒアリングです。
僕は「とにかく速く走りたい」、「左の膝が痛む」と簡単に伝えました。
「具体的にどんな風にに速く走りたいか」や「どんな時に膝が痛くなるか」質問されて、フィッティングの目的を明確にしていきます。
STEP2 フィジカルアセスメント
身体の柔軟性や筋肉の付き方などを細かく見ていきます。
片足スクワットをしたり、股関節の可動域などをフィッターが身体に触れて確認する作業です。
「体柔らかいね」「筋力も十分だね」とのことでした。
ちょっと嬉しいですね。笑
STEP3 フィッティング
実際にバイクに乗ってフィッティングです。
身体の各関節にマーカーを付けて3Dモーションキャプチャで体の動きを読み取ります。
しばらく一定のパワーでペダルを回します。
データを取られていると考えると、最初の方は少し緊張しました。
ただしばらく漕ぎ続けるので、慣れていなくても自然なペダリングになっていきます。
STEP4 調整
読み取ったデータから、ハンドルの高さやサドルの高さなどを調整します。
調整したあと、またバイクに乗って確認作業です。
これを繰り返します。
このとき乗り心地が全然違くて、まだ実走もしていないのに「フィッティング受けてよかったな~」と思ってました。
★フィッティング全体で大体2時間程度。
フィッティングの結果
変わったこと
今回はパーツ交換の必要はありませんでした。ひと安心。
ただ、ポジションは大きく変化。
サドル位置が上がったのと同時に、サドルがほぼ限界まで後ろにセットバックしました。
フィッターの方いわく
「もともとのポジションだと高くて怖いって人のセッティングだよ。」
「身長に対して腕と太ももが長い、あと柔軟性があるからこんな感じだね。」
とのことでした。
実走してみて
すぐ感じたことは、ペダリングのスムーズさです。
これまでサドルが低かったせいで必要以上に踏み込んでいたようで、サドルが上がり自然に体重をペダルに乗せられるようになりました。
また、数週間乗ってみて、膝の痛みは全く出ませんでした。
これもサドル位置が悪かったのかなと思います。
痛みが出ないと乗るモチベーションも楽しさも格段にアップしました。
また、明らかに巡航速度がアップ。
ライド後にサイコンのデータを確認しても、確実に速くなているようでした。
フィッティングを受ける数ヶ月前に、完成車の鉄下駄ホイールからレーシングゼロに変えたときも速くなって感動していました。
しかし、今回のフィッティングではホイール以上の効果を感じました。
メリット
メリットとしては、
- 巡航速度が上がる
- 痛みの解消
- 変な癖がつかない
- ポジションの迷いがなくなる
といった具合です。
巡航速度が上がる
ポジションが最適化されることでパワーが出しやすく、その維持も楽になるため巡航速度が上がります。
また、平地だけでなくヒルクライム等のタイムも縮みます。
痛みや違和感の解消
自転車乗りの話を聞くと「膝が痛い」、「腰が痛い」という方が結構います。
ポジションが原因で身体を痛めている場合は、かなり良くなるでしょう。
変なクセがつかない
自分に合わないポジションで乗っていると、変なクセがつく場合があります。
場合によっては、それが非効率なペダリングやケガにつながるでしょう。
ついてしまったクセは治すのに時間がかかります。
そうなる前に、最適なポジションを出しておくことが最大の対策になるでしょう。
ポジションに迷わない
「ステムを長くしたほうが良いかな?」「サドルをもっと高くしたほうが良いかな?」「ハンドル幅を狭くしたほうが良いかな?」などなど、ポジションに悩むことは多いです。
試しにハンドルを買ってみたり、サドル位置を定期的に変えてみたり、、、
そんな感じでポジションに悩んで、時間やお金を使うのは無駄です。
最適解を知って、それに合わせるほうが合理的です。
もちろん、フィッティングの結果が正解というわけではありません。
ただ、基準となるものがあるのとないのでは、かかる時間やお金は少なく済むはずです。
有料のフィッティングを受けるべきか
私は、できればすべての自転車乗りにおすすめをしたいところではあります。
しかし、有料のフィッティングは数万円かかるため、決して安いとは言えません。
また、ポジションの変化が少なければ、あまり効果は感じないかもしれないです。
そのため、速さを求めない方、現状のポジションで体の痛みやケガがない方などは、フィッティングを受ける意味は少ないかなと思います。
ただ、「数万円払ってでもフィッティングを受けてみたい!」という方は今すぐ受けることをおすすめします。
おすすめな方
また、特におすすめな方は
- 初心者
- もっと速く走りたい方
- 快適に長い距離を走りたい方
- フィッティングを受けたことがない方
- 乗っていて痛みや違和感が出る方
- ポジションに迷っている方
- 自転車を新しく買った方
です。
ロードバイク以外でも
また、今回はロードバイクについてしか触れてませんでしたが、MTBやシクロクロスなど他の種類のバイクでも基本的にフィッティングは受けられます。
フィッティングはコスパの良いカスタム
僕もフィッティングを受ける前は正直「3万円は高いなぁ」とは思っていました。
しかし、受けてみて納得です。
速く快適に走れるようになり、楽しさが倍増。
ホイールを変えたときよりも、より効果を実感しました。
フィッティングはその価格に見合う、何なら価格以上の価値があります。
「もっと早く受けておけばよかった、、、」と後悔する前に、フィッティングをやっているショップに相談してみてはいかがでしょうか。
ロードバイク人生が変わります。
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