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最強のロードバイク補給食、それは『羊羹』だ。おすすめ理由11選&選び方

補給食になにを持っていくか迷うときはありませんか?

そんなときに頼りになるのが「羊羹」。

味さえ嫌いでなければ、補給食としては羊羹が最強。

なぜなら、補給食に必要な条件を多く兼ね備えているからです。

今回は羊羹が最強である11の理由をご紹介。

これで補給食選びが迷わずに済むでしょう。

ロードバイクには補給食が必須

ロードバイクは、カロリー消費が多いスポーツです。

そのカロリーは、主に糖質と脂質から作られます。

脂質は体脂肪として、身体に多く蓄えられています。

対して糖質は筋肉や肝臓にグリコーゲンとして蓄えられていますが、その量は脂質と比べて圧倒的に少量。

そのため運動を続けると、糖質が枯渇していきカロリー不足に

車にガソリンが必要なのと同様に、身体は糖質がないと動きません

また何も食べずに糖質が枯渇すると「ハンガーノック」という、低血糖状態に陥ります

ハンガーノックはとても危険な状態。

身体に力が入らなくなり、走ることが困難になります。

最悪の場合、意識喪失することも。

パフォーマンスを維持するためにも、ハンガーノックを防ぐためにも、糖質が必要です。

そのためライドの中に、補給食から糖質を取ることが必須なのです。



羊羹が最強の補給食である11の理由

  • 糖質が多く、脂質は少ない
  • エネルギーに変わるのが速い
  • コンパクトで携帯しやすい
  • 保存性がいい
  • 溶けない
  • 凍らない
  • 食べやすい(開封しやすい)
  • 口の中の水分が持っていかれない
  • どこでも買える
  • コスパがいい
  • 美味い

1,糖質が多く、脂質は少ない

羊羹は糖質が多く含まれています。

補給で必要なのは主に糖質であるため、重要なポイント

含まれている成分をみてみると

羊羹100gあたり (日本食品標準成分表2020年版(八訂)より)

  • カロリー:168kcal
  • タンパク質:2.6g
  • 脂質:0.2g
  • 炭水化物(≒糖質):39.9

圧倒的な糖質量です。

補給食向きといえるでしょう。

また脂質が少ないことも、大事なポイント

脂質は消化にかかる時間が長く、胃に長く滞在します。

エネルギーに変わるのにも時間がかかりますし、胃もたれ吐き気の原因にも。

羊羹は糖質が多く脂質は少ないため、補給食にぴったりです。


2,エネルギーに変わるのが速い

羊羹は二糖類が豊富に含まれているため、消化吸収が速くエネルギーにすぐ変わります

二糖類とは、糖質の1つの状態。

この二糖類は10~60分程度で消化吸収されて、素早くエネルギーに変わります。

羊羹に多く含まれている砂糖(ショ糖)が二糖類。

羊羹の重量の60%程度を砂糖が占めています。

そのため羊羹は、素早くエネルギーに変わるため、ライド中の補給に最適

コラム~消化吸収が速い理由~

二糖類が消化吸収が速い理由は、消化のプロセスが少ないからです。

糖質にも状態があり、多糖類、2糖類、単糖類があります。

多糖類を分解すると二糖類、さらに分解すると単糖類になります。

多糖類 ⇨(分解)⇨ 二糖類 ⇨(分解)⇨ 単糖類

ここで大事なのが、人体が吸収できるのは「単糖類のみ」ということ。

そのため多糖類や二糖類は、分解されて初めて身体に吸収されます。

そうなると分解が1回で済む二糖類は、多糖類に比べて吸収までのスピードが速くなるわけです。

糖質の種類吸収時間具体的な糖質
多糖類3~6時間でんぷん
(米や小麦に含まれている)
二糖類10~60分ショ糖(スクロース)
乳糖(ラクトース)
単糖類5~10分ブドウ糖(グルコース)
果糖(フルクトース)

ちなみにジェルタイプの補給食の主成分は、単糖類のマルトデキストリン(≒グルコース)。

単糖類は二糖類よりもさらに消化吸収が速いため、レースの後半でよく使われます。

3,コンパクトで携帯しやすい

羊羹はコンパクトで持ち運びに最適

補給食はライド中に持ち運ぶことが基本。

ジャージの背中のポケットに収納しておくことが多いですよね。

そのため携帯しやすいミニサイズの羊羹はgood

かさばらずに収納できます。

※ただし羊羹を食べたあとのゴミは、ベタベタするので注意。

また羊羹はサイズに対して、しっかりカロリーがあるところがポイント

コンパクトでもカロリーを摂取できないと意味ないですからね。

サイズが小さいので、サドルバックやツールケースに緊急用として入れておくのもいいでしょう


4,保存性がいい

羊羹は腐りにくいので、保存性が抜群

羊羹は糖度が高いため腐りにくく、常温で1年以上保存できる製品も多いです。

※内容物や製品によって変わるため要確認

そのため家に常備しておき、必要量を持っていくことができます。

準備もいらず、ポケットに入れるだけですぐにライドに出かけて手間いらず。

また食べきれなかったとしても、未開封なら次のライドに持ち越せる点もいいですね。

コラム~保存性が良い理由~

  • 砂糖が雑菌の繁殖を防ぐ
  • 100℃以上で長時間の加熱調理
  • 衛生管理
  • 包装の工夫

和菓子の老舗のとらやのサイトでは、

羊羹は、小豆・砂糖・寒天を主原材料に、100℃を超える温度で炊く時間を含め、1時間かけて煉りあげています。砂糖の含有量が多く、微生物の増殖が抑制されていることと、充分な加熱により微生物が生育しにくい品質基準で製造していることから、いろいろな条件下でも品質の変化が少ないという特性を持っています。また、中袋は遮断性に優れた多層構造のものを使用しています。

微生物が繁殖しにくい条件がそろっているため、羊羹は腐りにくいわけです

5,溶けない

羊羹は真夏でも溶けることはありません

寒天で固められている羊羹は、常温では溶けません

調べてみると、溶ける温度は70℃程度。

この温度であれば真夏でも溶けず、安心して持ち運べるでしょう。


6,凍らない

羊羹は凍りません

なぜなら糖度が高く、水分量が少ないからです。

0℃以下になっても凍ることはありません。

明確に何℃で凍るかはわかりませんが、冷凍庫(-18℃)に入れても大丈夫。

取り出した直後は少し固めですが、すぐに元の硬さに戻ります。

真冬でも「カチカチに凍って食べられない」ということはないでしょう。


7,食べやすい(開封しやすい)

包装が工夫されているものだと、開封しやすく片手でも食べられます

定番は、後ろの切込みからくるっとループ状に開けられるタイプ。

開封しやすく、開けたあとは片手で持って食べられます。

慣れれば口で開けることも可能(おすすめはしませんが笑)。

また押すだけで中身が出るタイプもあります。

こちらは片手でスルッと食べられるため非常に便利です。


8,口の中の水分が持っていかれない

補給食によっては口の中の水分が持っていかれて、ボソボソすることがあります。

例えばカロリーメイトとか。

ライド中は唾液量が減ることもあり、ボソボソして食べにくい。

のどにつっかえて、むせることも。

(携帯性や保存性は良いので、休憩中に食べるならありですけどね。)

対して羊羹は、なめらかでスルッと胃の中に収まってくれます

また歯にくっついて、口の中に残るようなこともありません

羊羹はしっとりなめらかで、ライド中に補給しやすい


9,どこでも買える

羊羹はどこにでも売っています

スーパーはもちろん、ドラッグストアやコンビニでも買えます。

サイクリストはコンビニで休憩を取ることが多いので、いつでも調達できる羊羹は便利


10,コスパがいい

羊羹は価格が安いです

コンビニでも100円以下で買えるものがほとんどです(60gぐらいの羊羹)。

しかも価格が安い上に、羊羹は高カロリー

カロリーあたりの価格を考えるとコスパは抜群。

羊羹はお財布に優しい補給食です。


11,美味い

羊羹は美味しい

甘くて美味しい。

羊羹は古くから存在するお菓子。

それだけで美味しさの証明になるでしょう。

もちろん甘いものが好きでない方は、羊羹が合わないかもしれません。

しかしライド中は、身体が糖質を欲している状態。

意外と美味しく食べられるものです。

また羊羹は、その美味しさからペロッと食べられてしまいます。

補給食も必要以上に摂取すると、太るだけなので注意


羊羹の選び方

  • サイズは60g以下がおすすめ
  • 開けやすく工夫されているもの
  • 煉羊羹が食べやすい
  • まとめ買いで、安く買う
  • 好みの味を見つける

サイズは60g以下がおすすめ

60g以下の個包装されているものを選ぶといいでしょう

真っ先にイメージする定番のものは、60g程度の羊羹だと思います。

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このサイズは食べやすく、入手性も良いのでおすすめ

これより大きいサイズだと、1回の補給としては量が多いです。

また20g程度に個包装されている羊羹もあります。

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こまめに補給する方は、このサイズがおすすめ


開けやすく工夫されているもの

開けやすく工夫されているものを選ぶと便利です。

よくあるのは、後ろに切込みが入っていて、くるっとループ状に開けるタイプ。

食べやすく手も汚れづらいので、このタイプは補給するとき楽ですね。

また押すだけで中身が出てくるタイプもあります。

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食べやすさでは、このタイプが一番でしょう。


煉羊羹が食べやすい

食べやすさを考えるなら、小豆の粒や栗などの固形物が入っている羊羹は避けたほうがいいでしょう。

美味しいのですが、食べにくく、口の中に残ることがあります。

補給食としては、何も入っていない煉羊羹がベター


まとめ買いで、安く買う

ライド時に毎回持っていくとなると、価格は重要です。

積み重ねると、馬鹿にできない金額になりますからね。

基本的に市販の小分けの羊羹であれば、安めに手に入るでしょう。

羊羹は保存性がいいので、ネットやスーパーでまとめ買いすることをおすすめします。

浮いた分のお金で、カフェに立ち寄るのもいいでしょう。


好みの味を見つける

補給食だとしても、美味しい方がいいですよね。

メーカーや種類によって味の特徴が異なります。

味はどうしても好みの問題なので、食べてみて確かめるしかないですね。

個人的には、やっぱり大手メーカーの定番羊羹は美味しいと感じます。

井村屋とかヤマザキなど。

自分の好みにあった羊羹を見つけて、補給も楽しみましょう



Q&A

スポーツ羊羹は?

スポーツ用に作られている羊羹もあります。

1番有名なのが井村屋の「スポーツようかん」。

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普通の羊羹との違いは、含まれている糖質の種類です。

身体にゆっくり吸収されるパラチノースを配合しています。

これにより長時間持続してエネルギーを得ることができます。

また塩分が多めで、汗で失った塩分の補給にも対応。

コンパクトで持ち運びやすく、押すだけで開封できて便利。

もちろん味も美味しいです。

すばらしいスペックですが、普通の羊羹と比較すると価格は少しお高め

日常的に使うのには、ランニングコストが高さが気になります。

それでも補給食としては、スポーツようかんのほうが優れているでしょう。

また羊羹以外の補給食を考えると、特に価格が高いわけではありません。

そのため、レースなどでパフォーマンスを維持したい方、補給の手間を減らしたい方におすすめです。


ジェルのほうが良いのでは?

補給食の定番として、ジェルがあります。

ジェルは消化吸収が速く、少量で高カロリーを摂取することができます。

羊羹よりも消化吸収が速いため、すぐにエネルギーが欲しいときに向いています。

また含まれている糖質やタンパク質、その他栄養などが工夫されていて、栄養補給には最適。

しかし羊羹に比べて、価格が高め

そしてジェルは液体に近いので、腹持ちも羊羹と比べると悪いです。

そのためジェルはレース時やライドの後半に使用するなど、場面に合わせて使うといいでしょう。


賞味期限が切れたけど食べられる?

賞味期限が切れても、問題なく食べられるものがほとんどです。

途中でも触れましたが、羊羹は保存性がとても良い食品。

簡単には腐りません。

老舗の和菓子店のとらやのサイトが参考になります。

未開封の場合は、賞味期限が切れてから1年は確実に安全だそうです。

他にも羊羹は30年持つ説もあります。

30年はさすがに現実的ではありませんが、それだけ羊羹の保存性が良い証拠でしょう。

賞味期限以内に食べきるに越したことはありませんが、多少期限が切れていても問題ないでしょう

※種類や製品にもよります。期限切れを食べる際は自己責任で。



補給食には羊羹を

おすすめの理由11選まとめ

  • 糖質が多く、脂質は少ない
  • エネルギーに変わるのが速い
  • コンパクトで携帯しやすい
  • 保存性がいい
  • 溶けない
  • 凍らない
  • 食べやすい(開封しやすい)
  • 口の中の水分が持っていかれない
  • どこでも買える
  • コスパがいい
  • 美味い

選び方まとめ

  • サイズは60g以下がおすすめ
  • 開けやすく工夫されているもの
  • 煉羊羹が食べやすい
  • まとめ買いで、安く買う
  • 好みの味を見つける



羊羹は補給食のために生まれたのではないかというほど、補給食向きです

お財布にも優しいので、迷ったら「羊羹」を選べば間違いないでしょう

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