まわりを見渡すと手首にはスマートウォッチ。
最近みんなつけてますよね。
今回はガーミンのスマートウォッチ VENU2Sを購入してから1年経ったので、その使用感と購入した理由を紹介していきます。

まず率直な感想として、「買ってよかった、1回も後悔したことはない」です。
VENU2Sは落ち着いた見た目をしているので、日常・スポーツ・ビジネスなどシーンを選ばず使える万能なスマートウォッチです。
誰にでもおすすめできますが、ガーミンのサイクルコンピュータを使用している方には特におすすめです。
その理由を含めて解説していきます。

公式サイト:https://www.garmin.co.jp/products/wearables/venu-2-black/
購入した経緯
心拍計を求めて
実は、もともとスマートウォッチが欲しかったわけでは無く、ロードバイクで使用する心拍計として購入しました。笑
なぜなら、これまで使ってきた胸式の心拍計と腕の心拍計が不満だったからです。
胸式心拍計
初めは、ガーミンのサイクルコンピュータ(Edge 520j)を買った時にセットになっていた、胸につける心拍計を使っていました(いわゆる乳バンド)。
しばらくは心拍数が測れることが面白くて、自転車に乗る際は毎回付けていました。
しかし使っているうちに、着けるのが面倒くさい、暑い、汗が貯まるので不快、なんか衛生的にバンドが汚そうなど思って2ヶ月程度で着けるのをやめてました。
腕の心拍計
次に使用したのが、腕につける心拍計でした。
胸につけるよりも楽で、暑さや不快さも無く、バンドも洗えるので衛生的にも良かったです。
しかし今度は、「息が切れてるのに心拍が90⁉」と心拍計の表示が明らかにおかしいことが定期的に起こりました。
これは使っていた製品の測定精度が悪かっただけかもしれませんが、、
ただ、腕を曲げ伸ばしすると腕の太さが変わり、心拍計のフィット感も変わってしまうという点も気になっていました。
「なんだか、腕の心拍計もイマイチだなぁ」という感じでした。
スマートウォッチの登場
そこで、心拍計の悩みをネットで調べていたら目に止まったのがガーミンのスマートウォッチ。
「え、スマートウォッチからサイコンに心拍表示できるんだ」と驚きました。
それからいろいろ調べて最後にたどり着いたのがVENU2Sでした。
VENU2Sを選んだ理由
絶対必要な条件
- ガーミン(サイコンがガーミンのため合わせたい)
- サイコンに心拍数を転送できる
- バッテリーの持ちが良いもの
ゆずれない条件がこの3つです。
ただ、この条件ならガーミンのスマートウォッチは当てはまる製品は多いと思います。
なぜVENU2Sなのか?
その中でVENU2Sにした決め手は
- タッチパネル式
- AMOLEDディスプレイ
- 小型
だからです。
タッチパネル
大体のスマートウォッチはタッチパネル式ですが、一部はタッチパネルではなくボタンで操作するものもあります。
使いやすさを考えると、タッチパネル一択です。
AMOLEDディスプレイ
AMOLEDディスプレイとは有機ELディスプレイの一種で、発色が鮮明で画面が見やすいという特徴があります。
最近の電化製品は有機ELのものがかなり増えてますね。
「今の時代、有機ELディスプレイでしょ」という単純な考えで選びました。
ガーミンのスマートウォッチは有機ELディスプレイのものは殆どなく、VENU2とVENU2Sぐらいだったと思います。
そのため、VENU2とVENU2Sに絞られましたが、小さくて軽いほうが日常や運動時に使いやすいかなと考え、VENU2Sを選びました。
<参考>
VENU2 ディスプレイサイズ:1.3インチ、重量:49g
VENU2S ディスプレイサイズ:1.1インチ、重量:38.2g
購入前に気になった点
AMOLEDディスプレイ
先程、購入の決め手となったと言ったばっかりですが、逆に気にかかる点でもありました。
なぜなら、ガーミンの他のスマートウォッチはMIPディスプレイを使っているものが多いからです。
MIPディスプレイとは、液晶ディスプレイの一種です。
直射日光下で画面が見やすい、省電力という特徴があります。
スポーツ用途の使用に適しているディスプレイですね。
なので、VENU2SのAMOLEDディスプレイが使いやすいのか、特に直射日光化で見やすいかが疑問でした。
バッテリーの持ち
公式サイトでは、約10日間となっていますが、心拍をサイコンに転送したり、GPSを使った場合などに、どの程度バッテリーが持ってくれるかはわかりません。
設定によっても持ちは変わるでしょうし。
画面に傷が入るのではないか
常に手首に着けるものなので、ぶつけたら傷がつくのではないかという点です。
また、画面保護フィルムを貼ったほうが良いのかなど疑問でした。
最初の印象
届いて箱を開けると、そこにはVENU2Sが。(当たり前ですが笑)

高級感がただよっていて、既に満足感がありました。
起動をするとAMOLEDディスプレイのきれいな画面が表示されて、テンションがマックスに。
腕につけると心拍数が表示されて、なぜだか感動してしまいました。
その後、一通りの初期設定をして使用開始。
1年使用して良かった点
サイコンに心拍が転送できる
文句無しでOKでした。
ここでダメだったら、今回VENU2Sを買った意味がほとんどなくなりますけどね。笑
接続が切れるということもなく、エラーが起こったことはありません。
また、心拍数の精度も問題ないように感じます。
AMOLEDディスプレイは見やすいし、とてもキレイ
疑問点1つだったAMOLEDディスプレイですが、色鮮やかでめちゃくちゃキレイです。
また、直射日光で見えにくいのではないかという点は、光量があるおかげか、見えにくいなんてことはありませんでした。
バッテリーの持ちが良い
疑問点の2つ目、バッテリーの持ちです。
実際に使用してみると、心拍転送時でもGPS使用時でも十分なほど持ちます。
心拍転送しているときは、5時間程度のライドでも10~15%ぐらい減るだけなので、ブルベとかでかなり長い時間乗る場合を除けばバッテリーの心配はいらないです。
また充電スピードも早いです。
毎日風呂に入っている時に充電しているだけですが、バッテリーが切れたことがありません。
そもそも、バッテリーが70%以下になったことも見たことありませんね。
(16時間ライドしたときを除く。16時間のライドでも十分バッテリー持ちましたが。笑)
頑丈
疑問点3つ目、画面に傷が入るか?
結論:とても頑丈です。
よくぶつけたり落としたりしてますが、小さな傷はあれど、壊れることもなく、また画面が見づらくなるような傷は一切入ってません。
画面保護フィルムを貼ってませんが、こんなに頑丈なら必要ないですね。
画面表示のカスタマイズ
自分が使いやすいように画面表示が変えられるため便利です。
僕の場合は必要な情報が分かりやすいように、シンプルな画面にしてます。
時間と心拍数を見やすく表示して、バッテリーと通知を小さく表示してます。

気分によって変えても良いかもしれませんね。
タイマー
実際にスマートウォッチを使ってみて、意外に便利だったのがタイマーです。
特別な機能があるわけではないですが、日常でタイマーを使いたくなった時に手元にあってすぐ使えるので、毎日のように使っています。
「スマートフォンでも良くない?」と思うかもしれませんが、ついそのままスマホをいじってしまうこともあるので、スマートウォッチのほうが時間を無駄にしないので良いです。
HIITのタイマー・心拍計
HIITのタイマー・心拍計としても優秀です。
HIITとは高強度インターバルトレーニングと言って、短い時間で激しい運動と休憩を繰り返すトレーニングです。
時間や回数を自分でカスタマイズしてHIITタイマーが作れるので便利です。
また、HIITは心拍数で運動強度を確認するのが一般的で、運動中に心拍数を測れるのでHIITにうってつけです。
健康データの可視化
消費カロリー、歩数、ストレス、睡眠を数値化して評価する睡眠スコア、自分の残りの体力を数値化できるBodyBatteryなど健康データを記録できます。
自分の健康データが可視化されることによって、「あまり歩いてないからこの後運動しよう」、「睡眠の質が悪かったから昼寝を入れよう」など生活改善に役立ってますね。
●残念だった点
血中酸素濃度の精度が悪い
血中酸素濃度は、血液の中にどれだけ酸素があるかを表すものです。
健康な人であれば血中酸素濃度は96~99%ぐらいになるのですが、VENU2Sで測ると安静時でも90%以下になることもよくあります。
90%を下回るのは呼吸不全の状態で、生命の危機になっているレベルです。笑
ただ、メーカーの注意書きでは、
Garmin製品の血中酸素トラッキングによる測定は、医療目的で使用されることを意図するものではなく、あくまで一般的なフィットネスとウェルネスの範囲で利用することを目的とするものです。本機能は自己診断又は医師への相談をはじめとする医学的な使用を意図するものではなく、疾病の治療、診断、予防を目的とした医療機器ではありません。
と書かれているので、ある程度低い値が出ても仕方ないのかもしれません。
しかし僕が残念だと思ったのは、安静時でも激しく運動したときでも数値に関連性が見られなかったことです。
通常は激しい運動をすると、安静時に比べて血中酸素濃度は下がる傾向にあるのですが、まったくそうなりませんでした。
何なら、安静時のほうが血中酸素濃度が低いことがあります。
これだと使う意味がないですね、、
運動時の血中酸素濃度を測りたかったのですが残念です、、
また、血中酸素濃度を測定していると、バッテリーの減りも速くなるのもあって現在は使用してません。
独自規格の充電端子
最近の電子機器はUSB-C端子を使用しているものが多くなっています。
その流れの中、ガーミンのスマートウォッチは独自の充電端子を使っています。

なんかしら意図があって独自規格を使っているのかもしれませんが、USB-Cにしてくれたほうが他の電子機器と共有して使えるので楽です。
独自規格だと、ケーブルが増えて邪魔ですし、旅行の際に荷物が増えるので不便、、
すごく困っているわけではないですが、残念な点ではあります。
★残念な点はありましたが、VENU2Sには致命的な欠陥は無く、1年間使用してもエラーが出たこともないので、非常に満足しています。
Q&A
画面は常に表示してる?
常時画面を表示することは設定で可能です。
ただ、VENU2SのAMOLEDディスプレイだと消費する電力が大きいので、常時画面をオンにしているとかなりバッテリーの消費が激しくなります。
そのため、僕は画面をオフにしています。
腕を上げると自動で画面がつくので、特に困ったことはありません。
ただ、ランニングなどの最中でタイムや心拍数を確認したいときは、画面は常時表示したほうが良いかもしれません。
GPSの精度は?
GPSの精度は抜群に良いです。
ガーミンはもともとGPS製品の会社なのでGPSに関しては高い技術を持っています。
GPSに関して不満がでることはないでしょう。
防水性能は?
5ATMです。
5ATMとは『10分間、常温で50mの静水圧シミュレーションに耐えられる』という規格。
そのため、日常はもちろん、サイクリング、ランニング、水泳などにも使用できます。
ただ、ダイビングやサーフィン、温泉とかは不可です。
設定はスマホでできる?
スマートウォッチ本体でも設定はできますが、Bluetoothで接続したスマホから設定できます。
スマホからの設定のほうが楽なので、基本的にスマホで設定すればOKです。
また、心拍数や運動の記録などはスマホでも確認ができます。
サイコンの代わりになる?
一応可能です。
GPSを使用できるので、走行したルートを記録したり、速度を表示したり出来ます。
また、ケイデンスセンサーや速度センサーも接続できるので、サイコンのように使用できます。
※VENU2Sではパワーメーターは接続できません。
ただ、サイコンに比べると、画面が小さく表示できる項目も少ないです。
また、腕につけているので、サイコンより画面を確認するのは手間です。
そのため、サイコンのように使用はできますが、サイコンの代わりになるかと言れると微妙なところです。
スピードやケイデンス等を頻繁に確認する必要がない方はサイコンの代わりになるでしょう。
ランニングに使える?
もちろん使えます。
サイクリングやランニング以外にも、25種類以上のスポーツ用アプリケーションがあるので幅広いスポーツに対応しています。
スイム、ゴルフ、ヨガ、筋トレ、スノーボード、テニス、ボルダリングなどなど。
寝ているときは邪魔?
完全に僕の感想になってしまいますが、僕は気になりません。
スマートウォッチ自体は頑丈なので、着けている本人が気になるかどうか次第だと思います。
VENU2Sは買って後悔しない優秀なスマートウォッチ
改めてメリットを上げると
- サイコンに心拍が転送できる
- AMOLEDディスプレイがとてもキレイ
- バッテリーの持ちが良い
- 頑丈
- 健康データや運動の記録に最適
1年間つねに腕につけていましたが、フリーズや誤作動もしたことがない優秀なスマートウォッチです。
買って後悔したことは1回もありません。
健康データやアクティビティを記録・管理することに関しては、他社のスマートウォッチより優れていると感じます。
僕みたいにサイコンの心拍計としてはもちろん、スポーツ用途、日常使いでもおすすめです。
スマートウォッチをまだ持っていない方、VENU2Sも選択肢に入れてみてはどうでしょうか?

