コールドシェイドロングスリーブは、パールイズミのアームカバーとインナーウェアが一体となったウェアです。
日焼け嫌いの僕が4年間、ずっと共にしている愛用品。
今回は手軽で最強の日焼け対策、コールドシェイドロングスリーブについて紹介します。
「焼きたくないけどアームカバーはめんどくさい!」
と思っている自転車乗りにとって、最高のサイクリングのお供になるでしょう。
なぜならコールドシェイドロングスリーブは、アームカバーの欠点を完全に克服しているのだから。

経緯
アームカバーが面倒くさい
僕はできるだけ日焼けはしたくないと、日頃から考えています。
日焼けは短期的には疲労の原因になり、長期的にはしみやシワ、皮膚がんなどの原因になるためです。
そのためライドのときは、定番アイテムのアームカバーを使って腕の日焼け対策をしていました。
最初は「全然焼けないじゃん、日焼け止めより良いなこれ」と喜んで使っていました。
たしかにアームカバーは日焼け止めよりもしっかりと紫外線を防いでくれます。
しかし使っているうちに徐々に不満がでてきました。
どんなことかというと
- 着けるのがめんどくさい
- ズレるのでめんどくさい
- 長さが合わない
- アームカバーとウェアの重なっている部分が気になる
などなど。
特にズレるのが問題で、隙間ができるとその部位が日焼けしてしまいます。
なのでズレるたびに位置をなおしていました。
これがなかなか厄介で、少しズレても気になるのです。
ライドに集中したいのに、アームカバーが気になって気になってしょうがない。
もう最悪です。笑
そこで「なんかもっといい方法ないかな」と探していた所、目に止まったのがパールイズミのコールドシェイドロングスリーブでした。
買う前の印象
最初見たときは、「インナーで8250円は高いな~」と思いました。
(2018年7月の値段、前モデルで製品名はプレミアムアンダーロングスリーブ)
アームカバーのサイズが合ってなかったのもあって「これもサイズ合わなかったらやだな。高いし。」と悩んだことを覚えてます。
そこでレビューを見てみると「アームカバーより快適」と絶賛する意見も。
このレビューが本当なら、僕が求めていたものはこれなのかもしれないと思いました。
なのでレビューを信じ、思い切って購入に至ったのです。
初めて着た感想
コールドシェイドロングスリーブが届いて最初に感じたのが、非常に伸縮性が良いこと。
アームカバーはあまり伸びませんでしたが、これはよく伸びる。
袖も胴体部分もよく伸びる。
本当によく伸びる。
実際に着てみると、その伸縮性から体にピタッとフィットしました。
ちなみにサイズはMです。(身長165cm体重65kgで比較的筋肉質な方です)
締め付けはゆるくてダボつくこともなく、きつくて動きにくいこともありません。
形状も立体縫製で、ロードバイクの前傾姿勢に合わせて作られています。
着心地は文句のつけようもありませんでした。
そして、いざ実走。
そして、感動。
コールドシェイドロングスリーブにはズレるという概念がありませんでした。
アームカバーのほかの欠点も克服され、ライドに集中できる。
「アームカバー止めてよかった」と心から感じました。
いうまでもなく日焼けは全くしませんでした。
メリット
アームカバーより楽
最初にあげたアームカバーの欠点をすべて克服しています。
- 着けるのがめんどくさい→1枚着るだけ
- ズレるのでめんどくさい→インナーと一体なのでズレない
- 長さが合わない→伸縮性があるためサイズが合いやすい
- アームカバーとウェアの重なっている部分が気になる→アームカバーのすそ部分がないので気にならない
また洗濯も楽になります。
アームカバー左右とインナーで3つだったのが1つになるので、洗濯が楽ですし、「アームカバーが片方見つからない」なんてこともなくなります。
とにかくアームカバーより楽なのです。
高性能素材、コールドシェイド・クールフィットドライ
コールドシェイドロングスリーブは、袖がコールドシェイド、胴体部分がクールフィットドライという繊維でできています。
コールドシェイド
直射日光の熱を遮蔽し、ウェア内の温度を下げ涼しい着心地を実現します。優れたUVカットで日焼けも防止。吸汗速乾性が高く肌面はつねにサラサラ。優れた抗菌防臭機能で嫌な臭いの発生も抑えます。
クールフィットドライ
運動時にかいた汗を素早く吸収し、乾かします。一般的なスポーツ用アンダーウェアと比較して、ベタつき感がなく、肌面は常にサラッとした快適性を保ちます。軽くて伸縮性に優れるため身体に優しくフィット。さらに抜群の通気性で、走行中の風を効率良く取り込み、身体をクールダウンさせます。スポーツのみならず、日常にも活躍するアンダー素材です。
公式サイト:https://www.pearlizumi.co.jp/detail/66493
この2つの高性能な生地によって様々なメリットがあります。
焼けない
ほぼ焼けません。
なぜならコールドシェイドのUPF値が50+だからです。
UPFとは、洋服の紫外線を防ぐ能力のこと。
UPF値の50+は一番高い数値で「素肌と同程度の紫外線の影響を受けるのに約55倍以上の時間を要する」という意味です。
これだけ強いと本当に焼けません。
職場で「サイクリングしてるのになんでそんな白いの?」と不思議がられるぐらいですね。笑
涼しい
驚いたことに生地が黒なのに直射日光でも涼しいです。
通常黒いものだと、光を吸収して熱に変わるので暑くなります。
しかしコールドシェイドが太陽光を遮断するので、直射日光でも暑くなりづらいです。
さすがに日がさしていないときは、何も着けていないほうが涼しく感じます。
しかし直射日光下ではコールドシェイドロングスリーブを着ていたほうが圧倒的に涼しいです。
また水をかけると水が蒸発する気化熱によってひんやり感じます。
夏のライドではぜひ水をかけてみてくださいね。
吸湿速乾性
汗を素早く吸収してすぐ乾くので、ベタつきません。
胴体部分はクールフィットドライのおかげで、いつもサラサラ。
少量の汗はもちろんのこと、大量の汗でもベタつかず快適です。
コールドシェイドロングスリーブは、インナーウェアの性能をバッチリそなえています。
伸縮性もありバタつかない
伸縮性があるのでピタッとフィットして、バタつくことがありません。

ロードバイクは空気抵抗の影響をすごい受けるので、この点は見逃せません。
一切バタつかないので、何も着けていない場合と空気抵抗は変わらないと思われます。
もしかしたら腕毛がボーボーの場合より良いかもしれませんね。笑
またこの伸縮性によって、ピタッとしているのにとても動きやすいです。
ジャマに感じたことは一切ありません。
それと体型に合わせて伸びてくれるため、身体のサイズに合いやすくなります。
多少やせたり太ったりしても、使い続けられるでしょう。
春~秋で使える
夏だけでなく春や秋でも使いやすいアイテムです。
吸湿速乾性が高いので汗冷えしません。
そのため春や秋の肌寒いぐらいのときでも、コールドシェイドロングスリーブと半袖サイクルジャージで問題なくライド出来ます。
(さすがに冬は無理です笑)
また山などの寒暖差があるところでも活躍するでしょう。
メシュだが透けすぎない
胴体部分はメッシュで出来ていますが、透ける感じは少なめです。

インナーウェアの種類によっては、めちゃくちゃ透けているものもあります(変態インナー)。
そのようなインナーだと、暑い時にサイクルウェアの前のチャックを開けることがためらわれます(開けると変態)。
その点コールドシェイドロングスリーブは、透けすぎないメッシュなので、チャックを開けても大丈夫。
恥ずかしくなく堂々と前を開けられます(変態になりません)。
ただ胴体部分のメッシュは日焼けカット機能はないので注意。
アームカバー+インナーだと考えるとむしろ安い
「はじめ見たときは8250円で高いと感じた」といいましたが、アームカバーとインナーをそれぞれ買うより安いです。
同じパールイズミで考えると
- コールドシェイド アームカバー:4,400円
- クールフィットドライ ノースリーブ:4,950円(ハーフスリーブ:6,050円)
なので合わせて9,350円(10,450円)。
コールドシェイドロングスリーブは8,250 円。
つまり差額1,100円分コールドシェイドロングスリーブのほうが安い。
アームカバーとインナーウェアを兼ね備えていてこの値段はお得ですね。
向いてない方
ここまで良いことばかりいってきましたが、欠点もあります。
着脱をしたい方
あくまでインナーウェアなので脱ぐことが簡単には出来ません。
アームカバーでは、天気やお店に入るときなど、状況によって着脱が可能です。
しかしコールドシェイドロングスリーブは、インナーウェアなので好きな時に脱ぐことは出来ません。
こだわりのインナーがある方
お気に入りのインナーウェアがある方にはおすすめはしません。
インナーの種類は様々です。
メッシュが更に細かくスケスケなもの、メッシュでないもの、コンプレッションウェアなど。
こだわりのインナーがある方は、素直にそのインナーにアームカバーを着けるべきかと思います。
体格によっては向かない
袖の長さと胴体部分の大きさを別に選ぶことが出来ません。
そのため体格が標準的な体型から大きく外れている方は向かない可能性も。
コールドシェイドロングスリーブは伸縮性に優れるため、ある程度の体型はカバーできます。
また袖は少し長めに作られているようです。
(身長に対して腕が長い僕でも足りるほど、十分な袖の長さがあります。)
そのため身長が低くて体格が大きい方は、胴体部分に合わせて大きめのサイズを選ぶと、袖が余ってしまう可能性があります。
そもそもアームカバー、インナーウェア使わない方
アームカバーもしくはインナーウェアを使わない方。
もしくはアームカバーもインナーウェアもどっちも使わない方。
この方々はそもそも今回の話に興味ないのでしょうけど。笑
ただ試したことがあって使っていないなら、何もいうことはありません。
しかし試したことがなくて、なんとなく使っていなかっただけの方にはぜひ使ってみてほしいです。
使い勝手の良さに感動しますよ。
ほかの製品との比較
パールイズミ:クールフィットドライ UV ロングスリーブ
パールイズミのなかにクールフィットドライUVロングスリーブという似たような製品があります。

主な違いは、袖の素材・フィット感、価格です。
袖の素材が違う
クールフィットドライUVロングスリーブの袖は、特に名前のない薄手の日焼け防止素材でできています。
紫外線を防ぐ効果を表すUPF値は50+なので、日焼け対策としては問題ありません。
ただ太陽光を反射して衣服内温度の上昇を抑制する効果がないので、コールドシェイドより暑いことが考えられます。
袖のフィット感
袖がゆるく作られているようでダボついています。

このフィット感だと袖がズレて裾に隙間ができることで、日焼けする可能性があります。
また空気抵抗の面から考えてもよろしくありません。
価格
7,150円です。
レディースは6,050円。(何故か安い。)
コールドシェイドロングスリーブは8,250円。
なので価格差は1,100円。レディースは2,200円です。
どっちが良いか
この価格差だったら圧倒的にコールドシェイドロングスリーブがおすすめです。
なぜなら袖の作りの差があまりにも大きいからです。
コールドシェイドのおかげで涼しいですし、走っている時に袖がバタつくのはかなりうっとうしく感じます。
せっかくアームカバーのめんどくささから開放されるのに、1,000円2,000円をケチって別のめんどくさい点を残すのはナンセンスです。
それならいっその事、高いと思ってもコールドシェイドロングスリーブを買うほうが効率的です。
(クールフィットドライUVロングスリーブ買ったら不満が出て、結局コールドシェイドロングスリーブを買うに決まってますよ。)
アームカバーの”めんどくさい”から開放されよう
コールドシェイドロングスリーブで、めんどうなアームカバーとおさらばしましょう。
メリットを簡単におさらいすると
- 楽
- 焼けない
- 伸縮性が良い
- 涼しい
- よく乾く
- アームカバー+インナーウェアと考えると安い
本当に使い勝手がよく、僕は4年間使い続けています。(現在2代目)
そしてこれからも使い続けるでしょう。
アームカバーや日焼け対策に悩んでいる方は、ぜひ使ってみて下さい。
そして、感動して下さい。
"めんどう"がない、この良さに。