レビュー 機材

【ド定番】セライタリアの軽量カーボンサドル「SLR」インプレ

2022年9月2日

カーボンサドル。

その軽さから、1度は使ってみたいと思いますよね?

今回は、軽量カーボンサドルを格安で手に入れたので、そのインプレです。

そのサドルは、セライタリアの「SLR Kit Carbonio Flow」

なんとWiggleで70%オフの9,400円(元値31,860円)で購入しました

セライタリアのカーボンサドルが1万円以下で買えるとは、、

驚き以外の何物でもありません。



さっそく使ってみての感想は、
この価格でこのスペックなら大満足ということです。

そんな「SLR Kit Carbonio Flow」について

  • 購入の流れ
  • 実走したインプレ
  • このサドルが向いていない方

をお話します。

Wiigleでチェック ⇨ セライタリアSLR Kit Carbonio Flow サドル (カーボンレール)



セライタリア SLR Kit Carbonio Flow

SLR Kit Carbonio Flow

「SLR」は、セライタリアの大定番サドルです。

軽さと快適性から、多くのサイクリストやプロチームで使用されています

今回の「SLR Kit Carbonio Flow」はSLRシリーズの中の1つ。

素材がカーボンで、座面に穴が開いている超軽量モデルです。

SLRは「SUPER、LIGHT、RACING」の頭文字。

とても軽いレーシングサドルというコンセプトですね。

スペック

ブランド セライタリア
形状 ノーマルサドル(ショートノーズではない)、穴あき(FLOW)
サイズ S2、幅×長さ:135×275mm 
重量 130±5g
本体素材 カーボン
座面素材 Fibra-Tek(丈夫で汚れにも強いマイクロファイバー製)
レール カーボン Φ7×9mm

購入理由

サドルが限界

今までは完成車についていたものを使用していました。

こちらです。

ひどいですよね。笑

実に5年以上使ってきました。

たび重なる落車で破けていたり、長年乗ってきてヘタりにヘタっています。

「さすがに変えなくては」とずっと思っていました。

しかし、問題なく(と思って)乗れてしまうため、そのまま使い続けていたのです。



きっかけは「idmatch」

変えるきっかけになったのは「idmatch」を受けたからです。

「idmatch」とは、セライタリアが提供しているフィッティングサービスです。

1時間ほどで自分にマッチしたポジションやフレーム、パーツを導き出します。

【体験談】自動でフィッティング⁉idmatchの良さとは?

続きを見る



「idmatch」を受けた結果、

僕の適正サドルは幅が狭くて、座面に穴が開いているサドルということがわかりました。

今まで使ってきたサドルは、まったく条件に合っていなかったのです。笑

そうなると、サドルを変えたくなってしまいます。

いざ、サドル探しの旅へ。



サドル探しの条件

僕のサドル探しの条件は4つでした。

  • サドル幅が狭い
  • 座面に穴が開いている
  • ノーマルサドル(ショートノーズではない)
  • 素材はカーボン



サドル幅と座面の穴は、フィッティングの結果から必須事項です。


また、最近流行りのショートノーズサドルは、僕のサドルのポジションから考えると候補から外れます。

なぜなら、限界までサドルをセットバックしてセッティングをしているからです。

ショートノーズサドルだと、このポジションが取れません。


素材は「せっかく変えるならカーボンにしよう」という単純な考えです。笑



第一候補は、中華カーボン

一番最初に候補にあがったのは、中国のネットショップで買えるカーボンサドル。

いわゆる中華カーボンサドル。

なぜなら、安いから

重要ですよね。笑

中華カーボンなら3000円程度でも買えてしまいます。

また、最近では中華カーボンでも評判がいいものが増えてきている印象です。

そのため、第一候補に上がりました。

しかし、今でも中華カーボンに当たり外れがあるのは事実

本当にいいサドルかは実際に買って使ってみないとわかりません。

そのため失敗の可能性を考えて、購入するか迷っていました。



Wiggleで驚きの価格

そんなときに目にしたのがWiggleのセール。

(Wiggleは海外の自転車のネットショップ。日本では1番有名な海外通販ですね。)

セライタリアの軽量カーボンサドル「SLR Kit Carbonio Flow」が激安で売っていました。

価格はなんと、70%オフの9,400円!(元値31,860円)

本当に驚きです。

しかも「SLR Kit Carbonio Flow (S2サイズ)」は幅がせまくて穴があり、ノーマル形状、カーボン。

僕に必要な条件をすべておさえていました

それに加えて、セライタリアは120年以上サドルを作っている、老舗中の老舗。

中華カーボンとは、安心感が違います。

ですので、速攻買いました。

格安な理由

おそらく廃盤だからだと思われます。

セライタリアのサドルには

  • 穴なし
  • 穴あり(FLOW)
  • 大きな穴あり(SUPER FLOW)

の3種類あります。

その中で穴あり(FLOW)サドルは廃盤

ラインナップは、穴なしと大きな穴あり(SUPER FLOW)の2つになりました。

(中途半端で人気なかった、、?)

そのため廃盤対象の「SLR Kit Carbonio Flow」は、在庫処分で安く売っているのだと思います。

余談ですが、
穴のサイズが違う「SLR Kit Carbonio」と「SLR Kit Carbonio SUPER Flow」は定価が値上がりしています。

2022年9月現在は44,000円。

2つとも「SLR Kit Carbonio Flow」と穴のサイズが違うだけで、性能は同じです。

それを考えると、「SLR Kit Carbonio Flow」の9,400円は実質78%オフ

異常なコスパです。笑




注文から到着まで

注文日は8/11。

無料配送で、お届け予定日は9/1。

けっこうかかるなと思っていましたが、実際には8/22に届きました。



インプレ

届いたら、いざ開封。


初めてのカーボンサドル、カーボンレール、そしてその軽さ、薄さ。

興奮しました。笑

見た目

見た目は好みの問題かなと思います。

僕的には、「可もなく不可もなく」って感じですかね。

サドルは真っ黒でいいと思っているので。

しかし、作りはかなりしっかりしていそうです。

さすが老舗セライタリア。



実測重量

持ってみると、軽い。とにかく軽い。

さすがカーボンです。

実測重量は

130g

公称通りですね。

ちなみにこれまでのサドルの重量が、

309g。

2倍以上の重さ

それは軽く感じるわけですよね。笑



取り付け

カーボンレールは楕円形状なので、楕円形状を取り付けられるサドルクランプが必要です。

これまで使っていたサドルは金属レールのため真円形状。

クランプはもちろん真円形状のもの。

通常は交換しなくてはなりません。

しかし、僕が乗っているREACTOのクランプは特殊で、金具をひっくり返すと楕円形状でも使えます。

左が楕円、右が真円



そのため、くるっとまわわして、すぐに装着可能に。

問題なくつきました。



実走

取り付けた週末、早速ライドしてきました。

座り心地

前の完成車のサドルと比べると、薄くて硬いです。

しかし、硬すぎるというほどではありません。

薄いのに、ある程度クッション性があります

「硬すぎて痛い」とか「やわらかすぎてペダリングしづらい」といったことはありません。

ちょうどいい硬さに感じます。

また、おしりが滑りにくいです。

座面カバーのFibra-Tekのおかげですね。

(もしかしたらこれまで使っていたサドルがツルツルなだけかも。笑)

ペダリング

スムーズにペダリングができました。

幅がせまいため、ペダリングをジャマしません

違和感がなく、スムーズにペダリングできました。

フィッティングの結果通り、幅が狭いものが合っていますね。

平坦の巡航時

走っていると、サドルの穴の重要性を実感しました。

特に深い前傾のポジションのとき、穴なしサドルとは明らかに違いが。

今までは深い前傾のポジションで走っていると、不意な衝撃で会陰部をぶつけることがありました。

(予測できる衝撃は、自然とサドルから抜重していておしりを守っています。)

嫌ですよね、あの痛み、、

下手すると血尿がでることもありますからね。

ですが「SLR Kit Carbonio Flow」では、しばらく乗っていても会陰部をぶつけることがありませんでした。

「たまたま不意な衝撃がなかっただけか?」

と考え、わざとサドルにガッツリ体重を乗せて座り、衝撃を受けてみました。(少し怖かった、、笑)

それでも大丈夫でした。

痛くありません。

感動です。

もちろん今後も予想される衝撃時は、しっかりと抜重します。

しかし、不意のあの痛みがないと考えるとすばらしい。

穴開きサドルは身体の大事な部分を守ってくれる、”守護神”です。

サドルの穴は偉大ですね。

もっと早く穴ありサドルにしておけばよかった、、

ヒルクライム

一番違いを感じたのはヒルクライムです。

やっぱり、ダンシングが軽くて振りやすい

よくいわれてる「重心から離れているサドルを軽量化すると、自転車が振りやすくなる」ということを強く実感しました。

勾配がきつくなるところで、ダンシングを多用するのでかなり楽。

期待通りの結果でした。

また、ダンシングしていないときでも軽さを感じました

さすがにサドルを309gから130gに軽量化すると、違いがすぐわかりますね。笑

スプリント

ライドの最後に試しにスプリントをしてみました。

結果、違いはわかりません。

スプリントだとサドル重量は重要ではないでしょうから仕方なし。

振動吸収性

カーボンは振動吸収性があるとよくいわれます。

「軽量カーボンサドルはどうなのか?」

と前から疑問に思ってました。

実際乗ってみると「少し振動がマイルドになっているような気がする、、気のせいか?」

ぐらいの感じです。

正直、衝撃吸収性はよくわかりませんでした

気になった点

乗っていて気になることがありました。

サドル自体というより、ポジションの問題です。

走っていると「足が上げにくいし、大腿四頭筋が疲れる」という現象が起こりました。

たぶんサドルの高さが低かったのかなと。

取り付けたときにまったく気にしませんでしたが、サドルが薄くなった分シートポストを高くするべきでした。

帰宅後にどのぐらい薄くなったか、レールから座面の高さを実測。

新:大体38cm
旧:大体53cm

1.5cmぐらいの差がありました。

それは低いに決まってますね。笑



固定ローラー

おしりに体重がかかりやすい固定ローラーだとどうなのか

気になったので、固定ローラーでも走ってみました。

手放しで体重がほとんどサドルに乗っているときは、さすがに硬く感じます。

しかし普通に乗っていれば、痛くなるような硬さではありませんでした。

2時間ほど固定ローラーでトレーニングしましたが、まったく問題なし。

まだまだ長い時間乗り続けられそうでした。



前のサドルと比較して

前の完成車のサドルと比較すると、悪い点はありませんでした。

そもそも完成車のサドルとフラッグシップのカーボンサドルを比較したらダメかも、、笑

まだ少ししか乗ってませんが、本当に変えて良かったです。

軽さはもちろんですが、特に穴があることが一番変えて良かったポイント

というか「なぜもっと早く変えておかなかったんだろう」と後悔しました



向いてないひと

ショートノーズサドルがいい方

「SLR Kit Carbonio Flow」はノーマルサドルです。

流行りのショートノーズサドルではありません。

ショートノーズサドルで前乗りポジションを出したい方は、別のサドルを探しましょう。

「SLR」シリーズの中にショートノーズバージョンもあるので、それもありかもしれません。



骨盤が大きい方、特に女性

「SLR Kit Carbonio Flow」は幅がせまいため、骨盤が大きい方には向かないかもしれません。

合わないサドル幅のものを使用していると、おしりが痛くなります。

特に女性は、骨盤が大きい傾向にあるため注意です。

ちなみに、日本人男性は骨盤がせまい人が多いから、このサイズが合う方は多いのかなとは思います。

どちらにせよサドルを選ぶときは、自分の骨盤の幅は調べたほうがいいですよ。



インプレまとめ

「SLR Kit Carbonio Flow」は、セライタリアの定番なだけあって高性能・高品質

130gと軽量な上、乗り心地も大満足です。

本来はかなり高額ですが、Wiggleで1万円以下で買えてとてもラッキーでした。

1万円以下でここまで高性能なサドルは、ほかにありませんからね。

  • 完成車からサドルを変えたことがない方
  • カーボンサドルにしたい方
  • 穴開きサドルにしたい方

は要チェックです。



現在(2022年9月2日)は51%オフの¥15,300で買えるようです。

少し価格が上がりましたが、性能を考えると十分安い価格です。

在庫がどの程度あるかわかりませんので、興味ある方は急いだほうがいいですよ。


Wiigleでチェック ⇨ セライタリアSLR Kit Carbonio Flow サドル (カーボンレール)

-レビュー, 機材
-, ,